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シートベルト引き込み装置 |
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国産車初、シートベルト・プリテンショナー。
長年にわたりシートベルトの性能を追求してきたホンダは、このほど日本のメーカーとして初めて「ホンダ シートベルト・プリテンショナー」を開発し、その技術を確立。新レジェンドに搭載しました。これは、前方向からの衝突時にシートベルトを瞬間的に引き込み、乗員をシートに固定することでシートベルトの効果をいっそう高めるものです。プリテンショナーの採用により、装着のしやすさや快適さを保ちながら保護効果をより高めることが可能になります。ホンダは、優れた効果をもたらす独自技術(ベルト引き込み機構、逆転防止機構)でこれを実現しました。なお、このシートベルト・プリテンショナーは、ホンダSRSエアバッグシステムと併用した場合、乗員の保護効果をさらに高めることができます。
●センサー
SRSエアバッグシステムと共用化。一定以上の前方向からの衝撃を感知すると、SRSエアバッグシステムと同時にシートベルト・プリテンショナーも作動します。
●パワーソース
点火用ヒーター、点火薬、推薬、ピストンなどから構成され、センサーからの信号で点火します。発生するガス圧によってシリンダーのピストンを押し上げ、シートベルト引き込みの作動力を生みだします。パワーソースの中で最も重要な推薬には、耐熱性や耐久性に優れた成分を使用しています。
●ベルト引き込み機構
シートベルトは固定歯と可動歯の間を通り、通常使用時の抵抗がないように設計しています。
パワーソースの作動で発生した推力はプーリーによって回転運動に変換されます。そして可動歯が動き、固定歯との間でシートベルトをはさみ、さらに回転しながら引き込みます。
●逆転防止機構
シートベルトの引き込みが終了すると、乗員のシートベルト張力によって逆転防止歯がかみ合い、その状態で保持します。逆転防止を確実にするため、かみ合いは歯車の4つの箇所で行います。
※シートベルトそのものをはさんで引き込み、その状態で保持する構造は、ホンダが独自に開発したものであり、優れた性能と高い信頼性を発揮します。
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